皆様、お元気ですか。5月末の訪日を試みていましたが、しばらく忙しく、訪日の旅程を組む余力がlなかったので、秋の訪日を検討したいと思っています。
気力・活力と火のエレメントについて:
さて、今回は火のエレメントの心身への影響について。前回のまほろば本店での講座『潜在力を信じて生きる』でも少し触れたが、コアシンクロニズム的観点では、私たちは、地水火風空のエレメントによって体を成し、各々の均衡によって、心身も内外で均衡をとり、適応して生きている。火のエレメントの大きなチャクラは臍の奥にあり、消化やそれに関わる器官を司り、また、頭部(神経系)・太陽神経叢・大腿部という身体部分を互いに統括してバランスを取る。様々な外的要因においてストレスがたまると、頭部が影響を受け、その生誕体の対象関係にある腎臓や副腎に派生し、大体同じ水平面にある消化器系の内臓や、太陽神経叢が影響を受けるなどして、火の要素全体に影響を及ぼすこともある。
最近来られるようになったクライアントは、長く「鬱」と診断されてきた。様々な療法や
自然医などを試したが、あまり大きな改善は見られず、抗鬱剤を服用してきたとの事。初めてのコアシンクロニズムのセッションで、包まれているような安心感をえ、「鬱」の改善にも希望が持てそうだとのことだった。最初のセッションで全体のバランスをとり、以降、深く埋もれた課題が各々のセッションで紐解かれ、均衡へ向けての改善・維持を目指す。最初のセッションではほぼ全てのエレメントの乱れがあり、それらに働きかけるが、2度目以降は、火のエレメントの乱れが顕著となる。そのエレメントに特化してセッションをすると、「鬱」が軽減され、活力が増し、やる気が出るとの事だった。ただ「できればとりたくない」と思っている抗鬱剤は「とらなければまた鬱になるのではないか」というおそれがあって、やめることができないという。なので、「おそれ」に関わるエレメントや、抗鬱剤への依存や「鬱」に関わる脳の部分のケアをし、そのためのレメディーを少し取ってみてもらう。そして、「鬱」に関わるコアシンクロニズム的観点からの不均衡について、以下の私見を伝える:
鬱=気力・活力のなさは、エネルギー的・身体的な火のエレメントの活力のなさによるもの。
火の要素によって統括される太陽神経叢は、意志に関わり、また頭部(脳)は脳内物質の生成やホルモン分泌などに関わることから、それらの均衡が保たれることで、「気力・活力のなさ=鬱」もケアされるのではないか、と。
3度目のセッションで会った時、彼女は「鬱」にも改善が見られ、抗鬱剤をとらないことへの不安は無くなったとの事だった。実際に、火のエレメントのエネルギー的安定が見られた。ただ、身体レベルでの火のエレメントはまだ元気がなかったので、頭部を中心に火のエレメントの身体の支配域のバランスを取った。セッション中に、「『私は愛されている、大切な存在だ』とのメッセージを受け、セッション後は満たされた感覚を得た。何よりも、「鬱」との診断を受け、それに自己を位置付けていたことが、コアシンクロニズムのセッションや観点を知ることで変わり、希望が持てた」との事だった。
彼女は、今では、けっこう活発的なアシュタンガ・ヨガのクラスにもよく参加されている。
これまではヨガは好きではなかったとのことで、大きな変化である。以降、楽しみである。
さて、私も、かなり忙しかったためもあるが、つい最近まで、セッション以外のことに手を付ける気力がほぼなく、下手にレメディーを取る気にもなれなかった。が、一念発起して(笑)、自己への遠隔セッションで見てみると、やはり火のエレメントが停滞していた。ふむ、バーンアウトとはよく言ったものだ。やはり、体のうちなる炎(火)が結構弱まっていた。まあ、しばらくは、太陽フレアの影響とともに、かなり眠くてすごく寝ていたような気もするし、そろそろ自分でケアして元気出そうかな、と、自己遠隔で火のエレメントを調整し、ようやく従来のエネルギーレベルに戻りつつある次第である(笑)。
この火のエレメントは、大体の横隔膜付近の消化器系の健康にも関わるからあなどれない。火の呼吸で、それら消化器系に実際に動きを出し、体液の循環を促すのも慢性病へのある程度の予防には良いだろう。そこで、時々、クンダリーニ・ヨガのクラスに参加するなどする。
姿勢と脳の健康について:
先の日本訪問のセッションでよく見られた状況がある。それは、第三脳室(Third Ventricle)が後ろに引かれたままで、第四脳室(Fourth Ventricle)との動きが不一致で、両者の間に詰まった感覚があり、側脳室もジリジリし、脳脊髄液が上手く回っていない状況である。これは、日本人の控えめな姿勢(前傾姿勢)によって、脳の動き:バイオ·ダイナミクスが影響を受けているのかもしれない。謙虚さを大切にする文化の日本では、前傾姿勢の人が多い。で、ここが乱れていると、その後部の松果体も乱れていて、その上部に位置する脳弓(特に後部)をはじめとし、脳幹や大脳全体のバイオダイナミクスの安定性にも影響を及ぼす。で、脳は頭部、火の要素で、先に述べた生命体のエネルギーの活力そのものにも影響を及ぼす。そして、頭部がこの状態だと、多くの場合において、胸椎上部・胸部が後ろに引かれたままで、ハートは守りの姿勢にありつつも、心臓は詰まったままで、エネルギー的に他の影響を受けやすくなってしまう。そして、これらはエネルギーの流れやメンタリティにも影響を及ぼすのだと思う。
携帯や椅子に座ってする作業の多い昨今、ヨガや武術、エクセサイズで、小胸筋を締め、菱形筋や、前鋸筋を鍛え、堂々とした美しい姿勢を保ち、体幹を真っ直ぐにして、頭部や体全体の均衡をもって健全性が保たれることを願っています。
皆様、どうぞお元気で、札幌・北海道の美しい初夏をどうぞご満喫されますよう。
秋の日本訪問は9月にペンシルバニア州·アーレンタウン市でのクラス(20時間)の前か後になると思います。また訪日予定が決まれは連絡いたします。いつも有難うございます。
しんやえりか 拝
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